(ALBUM) ctrd022 / CD / 12.16.2009

5. Power Patriot
冒頭のエレクトリック・ビートを掻き消すスタントンのドラムを合図に雪崩が決壊するかのように4人が奏でる筋肉質のスウィングナンバー。GATの重量感や音圧の魅力も改めて体感しつつ、やはりスケーリックのブロウは“メタル的”だ。

6. Dugout
前曲の流れから一転、流麗なサックスプレイとマイクDのヴィヴラフォンが際立ちトータスがジャズにより接近した時期のアプローチからポスト
ロック的な解釈も可能。後半の平面的なフレーズから“音の歪み”を巧みに操るベネヴェントのオルガン・ソロも聴き所。

9. Germs
短絡的かもしれないが「ジェットコースター」という表現に相応しい。目が回るようなプログレ的な劇的な展開、ソナー音、ヴィヴラフォンの残
像、変速ドラムンベースが、一体となって雹(ひょう)の如く降り注ぐ。GATが、高性能なダンス・ミュージックを奏でる“装置”としてピーキーな側面を見せる瞬間ーライヴで是非体感したい一曲。