さてLIARSなんです。来ちゃうんです、久々に。前回来たのが2003年。YEAH YEAH YEAHSとのカップリング・ツアーでしたね。当時ウヨウヨ出現し始めた「ネオ・ポストパンク」「ネオ・ニューウェイヴ」系バンドの代表格として、それはもう〜注目マクリだった訳ですが、このトリオは更にその後バンド名に反するが如く自身に正直に、気持ちの欲するまま突き進んで来た訳です。そしたらアータ！どっこにもいない珍獣・怪獣・変態なクール・バンドになっちゃったじゃない！マジでこの存在は現在のシーンの中で唯一無比。
ハラハラ、ドキドキが止まらんのです。
そんな彼等は00年にNYブルックリンにて結成。01年にはファースト・アルバム『They Threw Us All in a Trench and Stuck a Monument on Top』をニュージャージーのEMO〜ポストコア系レーベルGERN BLANDSTENから発表。その後MUTEから今作がワールドワイドに再発され、一気に彼等の名前は広がっちゃいました。そして04年にセカンド『They Were Wrong, So We Drowned』、いきなりベルリンに引っ越してサード『Drum's Not Dead』を06年に、4作目『Liars』を07年に発表。そしてアート・スクール在学時に住んでいたロサンジェルスに戻り、最新作『Sisterworld』を10年の春にリリースしたのです。
でね〜やっぱ彼等の道程から生まれた音は本当にヤバくて、危険で、バカで、キ印で、なのにアーティスティックで、どっかクールだからムカつくんすよね。大好きなんすよね。ジャキッジャキのギターとビタンビタンのグルーヴが硬質的に錯乱！ポストパンク〜ジャンクはもちろん、サイケデリックからソフトロック、更にはシューゲイザーまでも丸呑みした最強のエクスペリメンタル・ロック！そんな彼等の虜になっちゃったアーティストも本当に多く、『Sisterworld』のリミックス・アルバムには、Thom Yorke, Devendra Banhart, Blonde Redhead, Melvins, Atlas Soundなどが参加。こぞってジャンクを料理しちゃっておりました。
そんな訳でAaron Hemphill、Angus Andrew、Julian Grossの三人が繰り広げるミラクル世界をぜひぜひ体験して頂きたい！チビル！戻す！爆笑する！泣く！人生の中で味わった事の無い感情が芽生えるハズですよ〜。