祝!SUPERCHUNK結成20周年!
アーンド祝!MERGE RECORDS設立20周年!
アーンド、ウェルカム・トゥ・ジャパン〜SUPERCHUNK!!
…って事で、みんなが愛して止まない
SUPERCHUNK & MERGE RECORDS!
そこでそんなフリークのみなさんにいっちょ聞いてみましたヨ!!

 
1….お気に入りのMERGE 作品を教えてください。
2….その作品への思いとMERGEへの思いを。
3….SUPERCHUNKへの熱い思いをぜひ!!
 

 

 
 
     
 
 
  ●岡村詩野(ライター)
 

1. THE MAGNETIC FIELDS / 69 LOVE SONGS (1999)

2. 大好きなStephin Merritt関連作品の中でも、とりわけ大好きな作品です。ゴシック・アメリカンとエレ・ポップとの出会い、というこの人の本質をしっかり捉えた作品ながら、言葉が追いかけっこするようなトリッキーでシニカルで自嘲気味な歌詞の面白さにおいても随一。こういう作品を素晴らしいパッケージでリリースするMacたちSUPERCHUNKのメンバーには頭が上がりません。なんたって恋の歌ばかり23曲×3枚。化粧ケースに入って立派なブックレットもついています。歴史的GJ!

3. 確かの恵比寿のギルティというライヴ・ハウスで見た初来日公演は今も忘れません。ラフでハードエッジな演奏なのに、メロディがクッキリと浮かび上がるその不思議。今日のUSインディー・ギター・ロックの雛形がそこにあったと言っていいと思います。あれからもう15年くらい経過しましたが、彼らの音楽に対峙するスタンスと愛情はまったく揺らぐことはありません。いや、飽和している時代だからこそ、その姿勢はより美しく強固に伝わってくるのではないでしょうか。

 
       
 
     
 
 
  ●向井秀徳(ZAZEN BOYS)
 

1. SUPERCHUNK / HERE’S WHERE THE STRINGS COME IN (1995)

2. 1995年、ナンバーガールを結成してまもなく、このアルバムを聞きました。1曲目の「Hyper Enough」のケタタマしい疾走感にぶっとばされ、かなり影響されました。キラキラした、メロディアスなギター・リフの具合などは特に。 福岡で活動してる頃、MERGE RECORDSでリリースできたらイイなー、と思い描いておりました。また、彼らのように地方からでも世界に発信できるのでは、というユメも描き、自分らのバンドの活動の励みになりました。

3. 2001年にナンバーガールとSUPERCHUNKでツアーをすることができ、あのときはとても興奮しました。 Macのあの甲高い声と、ケタタマしい疾走ギター、そして真っ向勝負の姿勢。これぞギター・バンド、というべきバンドです。

 
       
 
     
 
 
  ●小田晶房(map構成員/なぎ食堂店主)
 

1. M.WARD / TRANSFIGURATION OF VINCENT (2003)

2. 自分もインディペンデント・レーベルをやっているわけですが、「成功しなくとも、迷惑かけても、何があっても絶対やめない」気持ちでやるべきと思っています。そして、MERGEを好きな理由は、多くの愛すべきレーベルが潰れる中(もちろん理由があるのは分かってます)、今もなお飄々とした顔で続けているということ。そして、それが巧みな戦略がもたらしたのではなく、「音楽が好きだから」というシンプルな事実が導いた結果であることにも憧れるのです。

3. もちろん彼らは、酸いも甘いも噛み分けた大人ゆえ、20年以上という時間の中で、変化を余儀なくされたりしたこともあるでしょう。でも、彼らはずっとここにいる。多くを語らず、ここにいる。そんな深みを帯びた青臭さに、不惑を越えてもまったくもって惑いっぱなしの自分は、いまだ心を鷲づかみされてしまうのです。

 
       
 
     
 
 
  ●吉本栄 (ライター)
 

1. LAMBCHOP / WHAT ANOTHER MAN SPILLS (1998)

2. 一枚だけ選ぶなんて無理です。あえて選ぶとすればLAMBCHOPの作品のどれかにしようと、或る曇り日の昼下がりにガラガラポンの結果がこのアルバム。ダウナーだけど、とろけそうに美しく、やさしく、せつなく、グルーヴィーな音楽。でも、明日はまた別の一枚を選んでしまうでしょう。と、言ってしまえるくらい、MERGEというレーベルには種々様々ながらどこかそのチョイスにおける眼力と、米インディー・レーベルの「継続は力」を実践してきたという信頼感があり、新旧問わずフェイヴァリットのアーティストや作品がいっぱいあるのです。それはきっと今後も変わらないだろうと信じています。

3. ずっと以前、飛行機からジオラマのような森を眼下に眺めながら到着したノース・キャロライナのカレッジ・タウン、チャペル・ヒル。緑に囲まれた長閑な町、居心地の良い小さなコーヒーハウスやライヴ・ハウス、散歩してるとキャッツ・クレイドル(猫のゆりかご)ってライヴ・ホールがあって、ここがSUPERCHUNK/MERGEの街なんだなぁって。ニュージャージーのホーボーケンにはYO LA TENGOがいて、そしてノース・カロライナのチャペル・ヒルにはSUPERCHUNK。彼らが健在である限り、きっとこれからもインディーなミュージックの自由な友愛精神は繋がっていくはずでしょう。

 
       
 
     
 
 
  ●五味岳久 (lostage)
 

1. CROOKED FINGERS / DIGNITY AND SHAME (2005)

2. MERGEの作品は中古でも新譜でもそうですが、買ってから気付いたらMERGEだったということがほとんどです。買ってから、または試聴したり、友達に借りたり、聴いてみて「良かったー」と思った後でCDやレコードの裏をみたら、あのマークがあった、という事です。なので集めているというわけではなくて、気付いたら自分の家の棚にMERGEのCDやレコードがどんどん増えていっている、という不思議な現象です(笑)。CROOKED FINGERSのDIGNITY AND SHAMEはARCHERS OF LOAFがめちゃ好きで、聴いてみたらちょっとバンドの頃とは趣は違いましたがじわりじわりと効いてきました。なんといっても声とメロディが最高!

3. 出会いは20歳くらいの頃『INDOOR LIVING』を聴いたのが最初だったと思います。その頃自分はシンプルなパンクロックを好んでよく聴いていた頃だったと思うんですが、シンプルで嫌味無くそれでいて奥が深いSUPERCHUNKのサウンドに一発でやられてしまったのを良く覚えています。そっから遡って昔のアルバムも揃えて、新しいアルバムも揃えて…聴く度にこんなに好きになっていったロックバンドはSUPERCHUNKが一番です。未だに聴きなおしても新鮮で、そして自分に素直に聴けるこんな音楽他にありません。超マイペースっぽい活動スタンスも、レーベルの運営も、ソロや課外活動もずっと注目して、応援していきたい。僕らの永遠のロックスターです。

 
       
 
     
 
 
  ●山本徹 (Monchicon!)
 

1. ARCADE FIRE / FUNERAL (2004)

2000年代はメジャー・シーンにおけるインディ・バンドの活躍の著しい10年だった。BRIGHT EYES、DEATH CAB FOR CUTIE、MODEST MOUSEなどがビルボード上位に入り、多くの素晴らしい作品が広く世に知れわたった。そんな10年を象徴する存在が、このARCADE FIREだろう。多数のメンバーによる祝祭感溢れる演奏は、とてつもなくエネルギッシュに有無を言わさず聴き手を引き込んでしまう。「Wake Up」のイントロが始まると同時に、たしかに新しい時代が幕を開けた。

3. こんなにも長い間、裏切ることなくファンの期待に応え続けてきたロックバンドがいただろうか?SUPERCHUNKの音楽は、いつも変わらないし、いつもどこかが新しい。ロッキンな時もアコースティックな時も、彼らの演奏はいつも極上。そしてマックの歌うメロディは、いつでも僕たちの胸を締め付ける。92年、01年、そして09年、実に「らしい」ペースで3度目の来日を果たす彼ら。インディロックが好きなら、絶対に見逃せませんよね!

 
       
 
     
 
 
  ●岩渕亜衣 (DISK UNION)
 

1. POLVO / TODAY'S ACTIVE LIFESTYLES (1993)

2. とにかく1曲目の「Thermal Treasure」が大好きでした。ダイナミズムをもって
グネグネと変展開で迷走する気持ち良さが、当時USインディーを聞き始めたばか
りのティーンだった私のキャパをガツンと壊して広げてくれた重要曲!毎日ぐん
ぐん吸収していたそんな頃だって、三十路を迎える今だって、MERGEはずっと変わ
らずに素敵な音楽を提供して傍らに居てくれる。朴訥なMERGEロゴを眺めれば、
郷愁とともに清々しい風がスーッと吹き抜けるかのようなんです。この芯の強い
成熟したピュアネス、見習いたいです。

3. SUPERCHUNKは数年前に一度だけアメリカでライヴを観ることができたのですが、自然と笑顔になって汗かいて踊ってしまうポジティブなエネルギーに溢れ、本当に楽しくて忘れられない体験となりました。生で聞く「Hyper Enough」のみずみずし
さと疾走感とか、心がキュ〜ッと締め付けられてホント感動しました…。個人的な話ですが、今回SUPERCHUNKが日本でツアーをやる頃、私は出産直前です!なので残念ながらライヴには行けませんが、O-WESTからビンビンに溢れるSUPERCHUNKのエネルギーをキャッチしたいと思いますー!

 
       
 
     
 
 
  ●福田教雄 (Sweet Dreams)
 

1. EAST RIVER PIPE / THE GASOLINE AGE (1999)

2. もちろんSUPERCHUNKや、THE MAGNETIC FIELDS、LAMBCHOPは言わずもがな、なのだけど、ふと思い出したEAST RIVER PIPEを。「ガソリン時代」というタイトルの風情は、オバマ大統領が高速鉄道計画を発表した今、あらためて染みてくるような気がするのです。そして、ガソリン時代のインディー・レーベルであるMERGEが今後どんなルートを辿るのか、僕はずっと追いかけていきたいなと思っています。

3. LAURAみたいな素敵なガールフレンドがいて、一緒にバンドをやったりレーベルを作ったり、そんなことがある夏の日、遠いところで営まれていたことを考えると……。そこから20年、もうガールフレンドではないけれど、最高の友達として同じようにバンドが続き、お互いに家庭を持ちながらレーベルが続いていることを考えると……。僕にとってSUPERCHUNKはひとつの「夢」なんです。そんなの実現不可能だなんて、そんなこと思いたくな いでしょう?

 
       
 
     
 
 
  ●高本和英 (COMEBACK MY DAUGHTERS)
 

1. SPOON / KILL THE MOONLIGHT (2002)

2. ただの大ファンです。TELEKINESIS、SHE & HIMなどのレコードを買って良いなーって思って聴いていたらMERGEの作品だったって事が多々あります。いつまでも良質なインディーロックバンドをリリースし続けて頂き、そしていつか、僕たちのバンドもリリースして欲しいです。マジでお願いします(笑)

3. なくてはならない音楽、自分たちにとってはルーツでもあります。普遍的なメロディーは作品を作るときにいつも刺激をもらいます。「Art Class」は大名曲。来日のときに是非ライブでやって欲しいっす。Why you so serious?…って聴いたら泣いちゃいそうですもん。

 
       
 
     
 
 
  ●清水久靖 (HMV)
 

1. PORTASTATIC / WHO LOVES THE SUN (2006)

2. MERGEを思うときに「中道を行く」という言葉がすぐに浮かぶ。極端な方向へとは向かわずに、安直なコミュニケーションを避け、親しみやすさを忘れずに、誠実に物事と向き合う。音楽が素晴らしいのは勿論だが、こういったMERGEの姿勢にも共感を抱いてしまうのだ。PORTASTATICのこのサントラはMERGEというレーベルを端的に捉えた傑作だと思う。この作品が示した「何気ない心地良さ」にこそMERGEの本質があるのではないだろうか。

3. SUPERCHUNKは正統派のギター・バンドだ。「時代は常に奇矯な存在を求めている」という見解にたって考えれば、正統派でありながら時代に回収されなかったという事実は、そのまま彼らの音楽的強度の強靭さの証明と言えよう。本物は必ず残るのだ。僕にとってのSUPERCHUNKはIDAやYO LA TENGO同様に、自分たちをアップデイトさせる方法を知っている、最も信用できる数少ないバンドの一つなのである。

 
       
 
     
 
 
  ●柳沢祐至 (warszawa)
 

1. POLVO / COR - CRANE SECRET (1992)

2. 僕のオルタナ熱は一段落しつつある頃だったのに、POLVOが諦めさせてくれな
かった!東西南北、津々浦々から、これでもかっツーテ!ガンガン攻めて来るようなギ
ターの掛け合いはかなりヤバっ!裏返った歌も狂ってるーー!!。完全にボクは
失禁です〜〜

3.スーパーチャンクは、とりあえず、結構、なんつーか、色々と速い曲が多いよ
ね。慣性の法則でしたっけ?電車の中でボールを真上に投げても同じところに戻っ
てくるやつ。何度も理由を教わったけどやっぱり理解出来ない。まあ一緒で、
スーパーちゃんを聞くと一緒に走っちゃうんですね。

 
       
 
     
 
 
  ●馬嶋亮 (TOWER RECORDS)
 

1. TEENAGE FANCLUB / MAN-MADE (2005)

2. 本国イギリスでは自身のレーベルからリリースのUS盤。スーパーチャンク同様、気をてらう事無く当初からの姿勢を崩さずに毎回僕等に良いものを届けてくれる彼等の好盤。普段は基本アーティストで探すし(仕事を抜きにすると)あまり意識しないんだけども、蓋を開けたらお気に入りに「MERGE」率は非常に高い!「お!」と気になって、迷っている時とかにあのロゴがあればそれはもう間違いない訳です。SHE&HIMは最近のお気に入り。

3. 15才で『No Pocky For Kitty』と衝撃の出会いを果たし、30代になった今でも彼等の事を変わらずにお気に入りでいられる自分をまずは褒めてあげたい!「マックの声が聴ければいいんだ」、なんて思いで聴いてたポータスタティックも好きだけど、4人が揃ったこの事実がまた一段と感慨深く、復活EP1曲目のイントロだけで「ニマーッ」と出来たのって、偏にずっと愛してきた証だもんね。人生何度目かの「スーパーチャンク熱」は当分冷めそうにありません!

 
       
 
     
 
 
  ●小林英樹 (contrarede)
 

1. GUV’NER / SPECTRAL WORSHIP (1996)

2. いわゆるローファイ・ムーヴメント以降のバンドとして普通に好きだったんです。ガタガタ〜ほんわか〜ニッコニコっと。そしたらこのサードがとんでもなかった。全く笑ってなかった。一生噛み合わないネジからから放たれる最強のポップス。大裏名盤。こんなに居場所の悪い作品は初めてでした。そしてあっさりとバンドは解散。そんなフットワークとか、常に隙間を持ち続けているような感覚が私は大好きで、それこそがMERGEにも当てはまると。「未来の事は分からないよ〜。でも絶対楽しいに決まってるよ〜。」…ってな。

3. なんて言うか、全部なんです。僕の理想の全部。大好きな人達と、大好きな事を一緒にやって、そして大好き人が待つ大好きな家に帰る。SUPERCHUNKの音からそんな僕達の素敵な時間がすごく近くにあることを感じ、すごく幸せを感じるんです。

 
       
 
     
     
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